卓  話 

2018年7月25日

ゲスト卓話

「太宰治が住んだ下宿『碧雲荘』、湯布院へ」

一般社団法人RCAS(ルカス)代表理事長 橋本律子氏


 作家・太宰治が一時暮らしていた東京のアパート「碧雲荘」(東京都杉並区天沼)。この昭和初期に建てられた建物が解体されることになり、解体を惜しむ声が挙がるなか、東京の友人から碧雲荘のことを聞き、縁あって湯布院で「おやど二本の葦束」等を営んでいる私が引き受け、保存のために移築することになりました。

 私は湯布院で「おやど二本の葦束」を営んでおり、また湯布院に「恩着せ村」という古民家再生をして、高齢者が生きがいをもって仕事ができる宿泊施設でもある「村」をつくっていて、現在6棟が建っています。ある時、湯布院の高速インター近くで、空想の森美術館の上の方の土地の一部が開発のため木々が切られ禿山になっているのをたまたま見かけ、心を痛めていたところが、その土地が手に入ることになりました。森を再生しようと2015年12月24日に購入したところ、その直後に東京の友人から碧雲荘のことを聞きました。碧雲荘がある杉並区は移築保存の意向がないことを知り、湯布院に恩返しの気持ちで、全国的に名の通った太宰治が住んだ下宿「碧雲荘」をその土地に移築することを決意しました。碧雲荘の移築を手がけたのは古民家移築・再生をこれまで一緒にやってきた別府市の宮大工、神田眞男さんです。建物は「ゆふいん文学の森」としてオープンし、歴史の新たなページが開かれることになりました。たまたま下にある空想の森美術館の土地も手に入ることになりました。2001年に閉館した「空想の森美術館」が18年ぶりに形を変え、九州やアジアの仮面を展示する美術館として5月に再開しました。今度、道を挟んだ真下に山辰雄美術館もできることになりました。



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